“純愛×逆NTR”って組み合わせが気になる人向け。288ページもある漫画なのに「安心して読める純愛」と謳っているから、気になるけれど怖い人も多いはず。読み切った私が語る“墓参りから始まる姉×弟の長編”が、どう逆NTRっぽく腹キュンするか、この記事で軸から味わえる。










作品概要
FANZAで姉・弟の墓参りを描いたなかにしゆうたの長編漫画。総ページ数288にして最高ランキング3位を獲得し、レビュー115件で平均4.61点。作者が「純愛ですので安心して物語…」と力説するように、読後にトゲは残らず、むしろあったかい余韻が長い。
作品の魅力
墓参りの匂い。線香の煙にまじって、あの日の悔しさがまだ残っている。弟は必死に刷毛で水を汲み、姉の写真に微笑む。そこから始まるのはまるで「よかった時間の巻き戻し」。ページを進むたびに、二人の体温がスクリーン越しに伝わってくるような錯覚に陥る。
愛が挟まる瞬間を他でよくやる「いきなりキス→セックス」の図式とは違って、ここではまず“肩越しの触れ合い”がある。たとえば傘を差しながらふと触れた指の瞬間、雨粒は濡れないのに胸はびしょ濡れに。ガラスの外観で拒絶している姉の態度も、手のひらはちゃんと開いていて、弟の小指を逃さない。そのギャップが“積極ヒロイン”好きの僕をズキッとさせた。
圧倒的なページ力を漫画が発揮するのは、どこか映画のような軸線だ。黒い白黒のコントラストで「死」を象徴し、ワープロでのセリフは体温35度に等しい優しさ。たとえば弟が姉の写真を抱えて走るシーンでは、背景の田んぼと速さがフェードアウトし、真っ白なパネルに“足音”だけが3コマ連続。読者は明らかに“生きてる鼓動”だけを聞かされる。セリフがなくても伝わるのが、まさに長編だからこその余裕。
そしてラスト20ページ。風呂場から抱き合い、そのまま布団へ——と予想通りの流れに見えて、細部に埋め込まれた“姉の覚悟”が胸を貫く。弟の指が腰骨をなぞるとき、彼女は“受け入れること”でしかなくなった喪失を埋めようとする。激しいにも関わらず、終わった後の蚊帳越しの会話がまた冷えたコーラみたいな甘酸っぱさ。長さを味わってきた骨太な読者は、ここの“切り替え”がたまらなく気持ちいいはず。288ページって、読み終わった後もページを前に戻したくなる長さなんだな、と知らされた瞬間だった。
こんな人におすすめ
姉が押しの結末を求めている人。墓参りの静けさの中で、リードしてくれる女性にゾクゾクする人。つまり「積極的ヒロイン×寄り添う場所」という図式が大好きな人におすすめ。
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