「新任教師の秘密を暴いて奪い返す展開」が気になる人向け。この記事では、無邪気に見えてヤられるだけじゃない先生の裏の顔、そして一九がトンチでどう切り抜けるかがわかります。前半でドキッとさせ、後半でどっきり返すジャンプ型の逆NTRを味わいたい人は必読。



作品概要
窓際クラスの問題児・一九は、新任の雛子先生に狙われている。清楚な笑顔の下でクラスメイトに次々と手を出す彼女は、実は何年も前から一九に復讐をたくらんでいたのだ。カメラで囮を撮り、校内で罠を張り、ついに一九を保健室に閉じ込める。だがそのとき、一九は机の上の針とビニール袋を見てにんまり――。“先生の秘密を暴けば逆に盾にできる”と読み切った瞬間、勝負は動き出す。教師という立場が逆に弱点に変わる皮肉。そこへ割り込むクラスメイトの協力劇。最後は校内放送で全校生徒に生中継されるどんでん返しで、一九は無傷で上巻を締めくくる。
作品の魅力
保健室のカーテン越しのシルエットと、講堂の演台に立つ一九の姿。そのふたつが頭の中で重なった瞬間、私は読んでいる手を止めてしまった。いや、止めざるをえなかった。作者は「先生の失墜」という定番を、たとえば保健室のベッドに隠してあったバリカンを切り札にするという、ごく普通のアイテムの悪用で捻じ曲げてみせる。まるで子どもの悪戯が大人の策略を真っ向から潰す快感――教室という箱庭で、生徒が教師にカウンターする瞬間は、他の逆NTR作品とは違って「倫理の逆転カウントダウン」みたいだ。
雛子先生のキャラクター造形も含みが深い。表面は優等生に優しく、一九にだけ冷たいっぽく見えて、実は「復讐」の証拠映像まで用意していたというギャップ。たとえば彼女が更衣室で自分で自分のブラをはだけてレンズに向かって「証拠用にね」とつぶやくシーンでは、視線の淫靡さよりも「仕込み」の周到さに背筋がゾクッとした。だからこそ、それをネタに逆転劇を繰り広げる一九の瞬発力が際立つ。
フルカラー26ページの中で、「場所」の使い分けが秀逸だ。始まりは廊下、火がついたところで保健室、そしてクライマックスは演台――校内を縦横無尽に巡るカメラワークのようなパネル構成が、エロスではなくサスペンスとして刺さる。セリフ回しも同様で、雛子の淡々とした指示と一九の軽口が噛み合うたびに、「歌詞のレイヤード・ヴォイス」みたいなリズムが生まれる。結果として、スルスルッとあっという間に最後まで読み終え、巻き戻して改めて「言葉の張り」を味わう必要に駆られる。
気になる点
ラストの校内放送は痛快だが、具体的にどう配線したのか技術的な描写が薄く、納得度を少し下げた。
こんな人におすすめ
爽快感よりも「私の方が仕込んでた」系の裏返し劇が好きな人。『学園黙示録』みたいに校内勢力地図がガラッと変わる瞬間を求めている人。あと、幼なじみを先生役に据えて「教育って何だよ」と笑ってしまいたい人にもおすすめ。
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