この記事は、日常の中に潜む甘く歪んだ妄想が気になる人向け。ママと娘、ふたりの女性が同じ少年を心の中で独占しようとする物語にときめくか、それとも引いてしまうか。この記事では、『たっくんはママと私で妄想中!?』の本当の空気感と、読んだ後によみがえる“微妙な熱さ”がわかります。









作品概要
『たっくんはママと私で妄想中!?』は、ある高校生の女の子と、彼女の母親がひそかに同じ少年「たっくん」に夢中になるという設定の短編同人誌。ふたりは互いにその気持ちを知らないまま、日常の中で彼を想像し、心をそよがせる。ある日、偶然見つけたママの携帯にたっくんへの妄想が詰まっており、娘は動揺しながらも共感を覚え始める。やがて、現実と妄想の境界があいまいになり、ふたりの想像が交差する。恋の形としての「逆NTR」や「共有される欲望」が、静かに、しかしはっきりと描かれる作品。
作品の魅力
視覚が先に食いつく。ページをめくると、まず気づくのは控えめなライティングと、ちょっとだけ古びたような色調の絵柄。キャラクターの顔はリアル寄りで、目の開き方ひとつに「普通の家庭のリアルさ」がにじむ。だからこそ、そこに忍び込む変態性が妙に生々しい。たとえば、娘が母親のスマホで見つけたメモ帳の画像――そこには「たっくんがわたしのパンツを嗅いでいる」といった、控えめだが明確な妄想文が淡々と綴られている。絵に笑みもなければ、セリフにも誇張もない。その「普通の感性」が、むしろ想像力を刺激する。
ここまでの展開は、一般的な「逆NTR」とは異なる。通常の逆NTRでは、自分が愛する相手が他人に奪われる恐怖が核心になるが、この作品では「奪われる」どころか、むしろ「気づいてしまう」ことが刺激になる。娘はママの妄想を見て、嫌悪よりもまず「私も同じこと考えてた」という共感に震える。たとえば、電車でたっくんとすれ違うシーンでは、娘は思わず息を飲んで目をそらすが、その裏でママもまったく同じ行動をしている――という描写が、二人の妄想のシンクロを示唆する。ここには嫉妬の入り込む隙もなく、むしろ「孤独な欲望」がふたつ、偶然に寄り添うような、不思議な安心感がある。
シナリオは短いながらも、無駄な脚線美を削ぎ落としている。セリフも少ないし、行動も派手ではない。だが、その分、登場人物の脳内描写に集中しやすい。たとえば、ある夜、娘が布団の中で目を閉じると、頭の中には「たっくんが自分の手を握る」という想像が静かに流れる。その直後に、ページをめくればママも同様のシチュエーションで同じ妄想をしていることがわかる。物語は「誰かと誰かがどうなるか」よりも、「誰もが誰かをどう思っているか」という、静かなサイケのゆらめきを掬っている。この作品が刺さるのは、現実では声にできない「自分の変態心」を、誰かが静かに肯定してくれているように感じられる瞬間だ。
気になる点
やや終盤の展開が急で、ママと娘の心理的な接点がもう少し丁寧に掘り下げられていれば、余韻がより深まったかもしれない。
こんな人におすすめ
「家族の中に潜む微妙な恋心」にときめく人におすすめ。日常の裏に流れる変態性を、リアルな描写で味わいたい人、あるいは「誰にも言えない妄想」をそっと共有されたような感覚を求める人に刺さる作品。恋の形が「成就」でなく「共感」であることにうなる読者に、ぜひ手に取ってほしい。
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