「無人島で原稿合宿」ってそのまま読むと学園小説みたいだけど、タイトルに春子さんとすみれちゃんと二人の乙女が踊ってる時点で察しがつく人向け。ということは、この記事では熱量だけじゃなくて逆NTR的なハートの奪い合い、丸ごと無防備になりきる女の子の表情がどんな風に描かれているのかがわかるよ。





作品概要
同人作家のすみれと先輩の春子は締切に追われ、無人島の別荘を借りて原稿合宿を決行。波の音の下りに集中しようとした矢先、プールで濡れたおへそ、日焼け止め塗りあい、部屋着のボタン外し。誰も見ていない島だからこその開放感。段々「表紙用のアングル」と称してシャッターを切るうちに、カメラ越しの視線の温度が変わる。それはスタジオの閃光ではなく、真夏の太陽そのもの。もちろん、本来の目的よりも肌の距離が縮まっていくのは必然。
作品の魅力
湿度たっぷりの風を顔面で受けながら読むと、なんだかココナッツオイルの甘い香りだけで肺が満たされる気がした。画面から立ち上るアオリの熱気を前に、読者の方が先に赤面しちゃうなんて、これぞ逆NTRの骨頂だ。すみれちゃんが「ちょっとだけ撮影に付き合って」という台詞で春子さんの水着紐に指をかけた瞬間、小指の腹が震える程度のわずかな接触が描かれるだけで、振り返る春子さんの息がゼェゼェなんだ。たとえばビーチチェアに座ったまま仰向けになった春子さんが、わざと視線を逸らして「ここ、塗り残しじゃない?」とすみれちゃんを促すシーン。元カレに見せびらかすための撮影と違って、撮られる=奪われるという既存パターンは崩れてる。むしろ自分から攻める春子さんがドキッとするのは、優等生的で控えめなすみれちゃんが見せる反撃だ。
すみれちゃんのポニーテールが風になびくひとコマで、すぐにバックショットへ移るための演出ではなく、髪を束ねる薄桃色のリボンが指でほどかれていくカットが挟まる。小さなアクセサリー1つにまで物語の谷間があるなんて、作者の筆の入れ方が羨ましい。急に視線を奪われて、僕はいつのまにか8ページ先まで読み飛ばしてた。それって二人の呼吸が読者の鼓動を支配してるって証拠じゃないか。普通のJKものとは違って、大人になりかけのゆらぎを抉る的確さが刺さる。
最後の方で春子さんが「サイン会の時、君の隣に並んでたでしょ」と切り出すタイミング。同人イベントの通路で雑踏に揉まれていた日の自分がフラッシュバックして、背筋がゾクッとした。あれも既にすみれちゃんとの撮影デートの予行演習だったのか。無人島に上陸する前から意識はすり減っていたんだと気付かされると、もう胃の奥がキュンと締めつけられる。このペースで巻き添えにされて、最後はこっちが「もう一枚、おねがい!」って土下座しそう。薄いサークルの小部数本にしか載らないだろうから、今回のゲットは読んだ側の本気度が試されるわ。
気になる点
箱入りの扉絵+挿絵+ラフスケッチの構成が好みだけど、もう少しラフが本文中のどこに繋がるかを示してほしかったな。
こんな人におすすめ
夕暮れの公園で彼女の指を自分の頬に這わせたいと妄想しちゃう人。屋上の塀に跨って、「見せたくなかったのに」って照れる顔を見たいと焦がれる人。この2人が夏の魔法に絡めとられる瞬間を、胸の奥でこっそり燃え移らせたい人にぴったり。
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