LGBTQ+やジェンダーの揺らぎに共感できる物語が気になる人向け。性の目覚めと関係の変容が丁寧に描かれるこの作品では、誰もが抱える「自分らしさ」の葛藤や、愛の形の多様性がどんな風に語られているかがわかります。

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作品概要
| タイトル | 私は女の子が好きだったはずなのに【電子版特典付き】 |
|---|---|
| 作者 | doumou |
ヒロとメグは穏やかな恋人同士だったが、ある日、ヒロが電車内で痴漢に遭ってしまう。その出来事で、これまで感じたことのない感覚が体を駆け巡る。拒絶すべきはずの刺激が、なぜか心地よくてたまらない。知らず知らずのうちに、ヒロの身体と意識は少しずつ変化し始める。彼はメグのふくよかな肢体や女性らしさに惹かれていたはずなのに、今や自分の反応に戸惑いを隠せない。快楽に目覚めた身体は、自我よりも先に動き出す。そんな変化に、次第にメグも違和感を覚え始める。ふたりの距離が徐々に歪み、互いの感情が予期せぬ方向へと引き寄せられていく様が、静かで深い筆致で描かれています。
作品の魅力
ページをめくるたびに、感情の輪郭が少しずつ形を変えていく感覚がある。ヒロが初めて痴漢の手に触れられたとき、混乱しながらも「違和感の奥に甘い痺れ」を覚えている描写が実に生々しい。その瞬間、快楽と羞恥が交錯する内面の揺らぎが、台詞ではなく身体の感覚として伝わってくる。たとえばトイレの個室で自分の太ももをさするシーンでは、指先の動き一つ一つに「まだ認めたくない」願望がにじんでいる。読者はそこに、無意識の欲望が表面化するプロセスを見ている。
この作品は、単なる性転換や女装の物語とは一線を画している。変化の中枢にあるのは「快感の再定義」だ。ヒロが女性の身体に憧れていたのは、最初は「メグのような存在になりたい」という理想像からだった。だが、その理想は、痴漢体験を通して「自分の中に眠る女性性の反応」として急浮上する。たとえば雨の夜、濡れたシャツ越しに自分の胸を意識するシーンでは、羞恥よりも「自分が感じていること」への驚きが先に立つ。ここが、よくある「女装して気分が変わった」系と違う。自覚のない愉悦が、徐々に意識の主導権を奪っていく様が、リアルで息苦しいほどに再現されている。
メグの存在も、単なる受け身の恋人ではない。ヒロの変化に気づき始めた後、彼女は困惑するばかりではなく、ある種の興奮も抱いている。たとえば、ヒロが無意識に髪を耳にかける仕草をしたとき、メグが「それ、私の癖だよ」と呟くシーン。そこに含まれる違和感と、わずかな悦びの混ざり具合が絶妙だ。彼女自身も、ヒロの「女らしさ」に惹かれ始めている。これは逆NTRとすら言える構造で、パートナーが異性としての魅力を失うのではなく、「別のかたちで女性として魅力的になる」ことで生じる感情のねじれ。恋愛関係の中で「誰が誰を好きなのか」が少しずつスライドしていく様は、読後しばらく心に残る。
絵柄も物語の深みに寄与している。淡く柔らかいタッチで、肌の質感や服の皺、特に視線の行き交いが細かく描かれている。たとえばヒロが鏡の前で自分の体をじっと見つめるコマ。影の落ち方が左肩だけを薄らと照らしていて、孤独と自覚の狭間にあるその一瞬が、まるで呼吸しているように感じられる。全体のトーンが控えめだからこそ、小さな変化が大きく映る。単行本だからこそ再読できる、ページ送りのリズムにも意図を感じる。
気になる点
終盤のメグの心理転換がやや急に感じられ、もう少し内面の逡巡が描かれていたらさらに深みが増したかもしれない。
こんな人におすすめ
「パートナーとの関係性の中で、自分の性や欲望がどう変化するか」をリアルに描いた作品が好きな人。変身や女装よりも、「何が自分を動かしているのか」という内面の変化を求めている人。静かだけど確実に心を蝕む、情感の微細さに惹かれる人にもおすすめ。
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