田舎の暑い夏を舞台に、幼なじみ姉妹との“ヤリなおし”に胸キュンしそうな人向け。この記事では、84ページの濃密シーンと描き下ろしセリフ、そして水蓮と葵の揺れる心情がどこまで肉迫しているかがすぐわかります。

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作品概要
猛暑のふるさとで再会した幼なじみ・水蓮と葵。水蓮の婚約を聞かされて動揺した主人公は、次第に年頃の葵に目が奪われていく。汗ばむ肌、とろける視線、二人姉妹の揺れ動く想いが交錯し、夏の記憶は修復を超えた新たな絆へと変貌する。84ページのうち70ページを占める本編は全編綿密にセリフ入りのカラー原稿で、日常と背徳が溶け合う特別な一夏を描く。
作品の魅力
扉を開くとそこは、真夏の田舎の湿った空気だった。エアコンの効かないうだる廊下で、はじめて再会する葵は、もう子どもじゃない。セーラー服の胸元が汗で張り付いていて、てのひら似た頬の汗を指で拭っている。『お兄ちゃん久しぶり』と笑う口もとは揺らいでいて、言葉より体温が先に届いた。たとえば、水蓮が婚約を告げる台所のシーンでは、この湿り気がいきなり沸点に達する。婚約指輪が冷蔵庫ライトに反射して熱を増す。どこにも逃げ場のない──言葉より口唇が近い──恋の予感だ。
理由なんて、最初からなかったんだ。祖母の家の階段を昇る音も、鼎の虫の声も、いつも通りなのに主人公は「だけど」しか言えない。水蓮が「ごめんなさい」と俯く瞬間、無防備なうなじに朱が差す。たとえば、下駄箱の前で葵が小声で「姉さんには黙ってて」とねだるシーンでは、拒絶できない理由が二人だけのルールになる。秘密を共有することが、こんなにも甘蜜だったなんて。京アニの演出既不是、メロドラマのいたいけでもなく、ある種の“田舎時間”がそこにある。晩御飯の味噌汁も、蚊取り線香の煙りも、後ろめたさに追い風。分厚い84ページのうち、日常は後退して、匂いだけが残る感じ。
挿絵は水彩でもデジタルでもない、馴染み深いペンタッチで描かれる。一枚一枚、網点が艶めかしく隠れていて、夏の陽射しを生々しく感じさせる。たとえば、河原で着替える葵の裏側から見せるカットでは、白い背中だけがくっきりで周囲はモノクロに。肌の光沢が、線の太さとトーンの砂嵐で作られるところに“作為”を感じながらも、逆に体温が伝わって来る。そして登場する言葉は若々しく現代的なもので、田舎の設定といがらっぽさが微妙にズレている。なのに、このズレがむしろ刺激的だ。一歳若い葵が「セックスって怖くない?」と小声で問う場面では、ふいに時代が剥がれてアダルトな地層が丸見え。この違和感が最高に気持ちいい。
肝は74ページ。「ごめんなさい、でも一度だけ」「姉さんは婚約者がいるって言ったじゃない」とわざとむずかしい条件を付けて、葵がTシャツを脱ぐ。山盛りページがパイプラインのごとく繋がっていて、まるで昼間の遊び延長の熱さだ。終わったとき、2人は真夜中のキッチンで水筒の麦茶を飲む。流し台の蛇口から雫が落ちる音だけ。この余韻を置いて10ページ。翌朝の水蓮の表情は、知っているようで知らない。隣で葵が舌を出して「バレてないって」とささやく。甘と痺れる味わいを残して幕を閉じるとき、ページの余白に手が届かなくなった。
気になる点
ページバランスが少々。日常パートが短すぎて、焦燥感のない人には少し唐突に見えるかも。
こんな人におすすめ
田舎で汗ばむワンシチュエーションを味わいたい人。美姉妹と逆NTR系の“無防備無自覚”萌えにハマり、熱のこもった絡みを1発でふたり続ける68ページを堪能したい人にピッタリ。
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