積極的ヒロインを推す人も、普段はレモン扱いされる端役にスポットを当てたらどうなる?って気になる人向け。あなたが求めるのは「モブだけど押されてる感」の妙味。この記事では、「変身ヒロインもののモブ少女…」がどこまで身動き取れないか、どこまでちやほやされるかがわかるよ。









作品概要
公衆の面前で怪人に捕まった同名のモブ少女四人が、変身ヒロインの見栄もなく、ベストショットもなく、おまけに衣装もボロボロにされながら四六時中イジメられ続けるオンリー展開。舞台は街中、満員電車、修学旅行の宿泊先と移動するたび視線が増えていく。怪人は容赦無く、しかし時折「君たちの努力、見てたよ」と労いの言葉を添える。モブゆえに誰も助けに来ない。でもどこかで覚悟を決めた瞬間、劇的な扱いは意外な方向へ。グチャグチャになったスカートと眼鏡越しの涙が見どころの一本。
作品の魅力
商店街の屋上にあるステージで、対決中のヒロインを遠くから見上げていた眼鏡っ子がちらとカメラに映るところから始まる。彼女は「私には光の力なんかない」と小声で呟くだけで、敵の触手に絡め取られてしまう。たとえば最初のピンチのシーンでは、観衆のショッキングピンクのサイリウムがまぶしくて、その光に負けないぐらい彼女の白いレッグウォーマーに赤い痕がつくさまがくっきり描かれていて、なんだかスカっとするエロと哀愁が同居する。ヒロインが華麗にかわすところを素直に羨ましがりながら、自分はただ「助けて」と手を伸ばすしかない。このギャップがなによりツボだった。
想像していたのは単なる凌辱物だったけれど、作者は読者の目線を巧妙に操作している。怪人は彼女たちを「特別待遇だ」と言いながら、実はどこかおどおどした視線を逸らす。その仕草が「モブとしての日常圧」と違って、不思議と被虐でも励みにも感じられる。屋台の屋根を伝って逃げる場面では、縁側の下に落ち着けない靴が二つ。覗き込む観客の目線も加わるけれど、なぜか「今見えないところで頑張っている子がいる」という同情が勝る。中央の戦いでヒロインのアップが俯角で映るのに対し、モブのシーンは常に仰角で芝居が始まる。観客は「私たちとは違う存在が倒れる痛み」を、天井から眺める鳥の目線で味わうようになっている。だからこそ、見た目の破廉恥さの奥に「あと一歩、声を出せば誰かが気づくかもしれない」という残された希望が残る。
四シーンそれぞれでリード役のモブが変わるのも面白い。真ん中辺りでボブヘアの委員長タイプが登場すると、これまでのショートカットっ子よりもややキッパリしたリアクションを取る。その割にワンカットごとの背景の時計がじわじわ時間を刻んでいく演出は変わらない。団体客に取り囲まれたバスのナイトルートの場面では、ハンドルに絡む拘束具が窓に映って「これは玩具じゃない」とぶつぶつ呟く彼女の声が小さくて、この二重の強制観覧スタイルがスリルを増幅させる。最終盤、譲れない大事な部分を隠す手が震えているのに、周囲のカメラは容赦なく寄り続ける。それでいて怪人が「もう充分頑張った」と静かに尻尾を引っ込める瞬間、画面上でぼかされた背景が逆に強調された被写体を際立たせ、彼女の顔に生まれては消える涙が異様に煌めいた。何かを手放した喪失と「案外悪くなかった」とひっかかる歓喜が紙の上で離れない緊張感を保ち続ける。
ボリュームとしては間口を広く取る代わりに「スカートが破れるまで」の時間軸が一冊まるごと使われるので、じっくり溺れるにはもってこいの設計。色塗りについては筆っぽい水玉ブラシが全体に散らばるため、汗や体液と区別がつかない曖昧さが逆に官能的。スピーチバルーンは極力排除され、代わりの丸い吹き出しの輪が怯えたり安心したりと微妙に形を変えるだけ。音を使うところでは公園の鳩の羽ばたきとフリルの反響を重ねるミックスで、無音の中で鼓膜を揺さぶるような演出がある。この「音を足さない音づくり」の技は同人誌を2000冊読んできても珍しい。だからこそ最後まで「うわっ、画面越しにこっちが見られているような」感覚が離れなかった。まさに死角のない凌辱劇。
気になる点
改訂版が出るらしいけれど、もう少し主人公たちに名前をつけてもらえるとインプットしやすかった。作品としては完成度高いのに、モブゆえケアレスミスなのが惜しい。
こんな人におすすめ
「普段は脇役に見向きもされない彼女が、実は一番頑張ってた」という落ちに胸が熱くなる人。
街角で知らない誰かに視線を感じるとき「もし私が…」って想像する瞬間が好きな人。
ヒロインではなく、ただ戦うために駆けつけた部活の後輩を真っ先にかばいたくなる人。
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