医師×逆NTR×能動的なヒロインの組み合わせが気になる人向け。この記事では、累計26件の高評価レビューを獲得した「ほすぴたるふぁーむ」の肝要どころを、15年・2000冊の同人課金ライフを生き抜いてきた私「やまだ」がズブリと食いついて解説します。







作品概要
研修医時代を終えたばかりの若き医師・ナナオが里村病院赴任の折、幼い頃面倒を見てもらった農場の姉妹に再会する。やがて共同生活となり、三人で牧場を回すうちに姉妹の「患者としてではなく、男として見て」との距離が詰まっていく。幼なじみの甘えと、大人の色香が溶け合い、張り詰めた大人の恋が紡がれる。夜のバンド発の読切作で、シリーズ展開は気配りなく単発完結。
作品の魅力
野暮ったい白衣より、汗ばむ作業ズボンを穿いた瞬間が好きだ。病室の蛍光灯から解放され、夕暮れの牧草の匂いにつつまれ──そんな背景が新鮮すぎて、たとえば屋外作業後、藁の束を運ぎながら姉のミオが無遠慮に腕に絡みついてくるシーンでは、サクラ色の頬と獣脂の匂いが官能へ直結する。そのシンプルな「異質空間×幼なじみ」の掛け算が、都会の病院恋愛と違って息を呑むほど色っぽい。
2人姉妹の食い違いも八面六臂だ。姉ミオは押しの強いキスで唇を塞ぎ、妹ユイは恥じらいつつ問いかける。「先生、私たちのこと忘れていました?」──この対比が首筋に電気が走る。一般の逆NTRでは「寝取られた側」の嘆きが中心だけれど、本作と違って見せ場は敢えて安易な修羅場じゃない。ただシンプルに「取られたい」の温度差が胸をギュッと締めつける。C97で読んだ某サークルの看護師物よりずっと体温が近い。
触れあいの数は控えめだが、密度が濃い。ヘタレ・初心医ナナオに対する姉妹の小意地っ張りな誘い──例えば物置でいきなり背後から抱きしめられ、耳元で「今日は私が診てもらう番です」とささやかれた後の急接近は、湿った熱だけを残して頬が火照る。ページは40Pほどしかないのに、余韻は長い。ギュッと凝縮し、そのあと何もしない。ぬるぬる増殖するモノではない。余白が呼吸を促す。こういう計算された「遠慮」に惚れる。
そして俯瞰する視点がたまらない。作者が過去作で培った俯瞰パースを活かし、夕暮れの牧場を1枚の絵で見渡す瞬間がある。そこに転がるワゴン車、薄暗い牛舎、3つの影。やってくる夜の帳、それだけで「みんな明日もここにいる」という熱量が生まれる。たった1コマで時間外とも縁がなかった医療漫画的メソッドを塗り替える大胆さ。読後に残るのは、まるでコールドプレスされたミルクの甘み。
気になる点
40Pというボリュームに「あと10P、もう1回やりたい」と渇くが、逆にそれで燻す美学なのかもしれない。いつもより我慢が必要。
こんな人におすすめ
田舎暮らし×幼なじみ×夜の営みに妄想を膨らませる人にオススメ。医療ミステリではなく、診察台でなく藁の上で繋がりたい人。そして、世間話の隙間に「実はあの時から」の片思いが刺さる瞬間を求めている人。
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