N県T市R村の風習について【1話試し読み付き】

高津

N県T市R村の風習についてに興味があるけど登場人物の気持ちの機微まで深掘りしてほしい人向け。この記事では山奥の種付け因習をめぐるヒロインの主導権争い、汗と嫉妬が入り交じるセックス描写の巧みさ、そして作者が10日間の流れで埋め込んだ「内に秘めた愛情の矛先」がわかります。

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作品概要

タイトルN県T市R村の風習について【1話試し読み付き】
作者高津

舞台はN県T市の山村で、子を授からぬ女性が若い男子を呼び寄せ「番」と呼ばれる関係を結ぶ。各巻ごとに違うヒロインの10日間の種付けセックスが克明に描かれ、欲望と葛藤が交錯。子種をめぐる寝取り劇は過激だけど儀式としての緊張感が漂っている。単行本には描き下ろしマンガとFANZA限定特典イラストも加わり、性欲だけでなく因習ルールに縛られた身体の疼きまで余すところなく伝える。

作品の魅力

「昔、夏休みに祖母の家に泊まったときに村のお姉さんにこっそり膝枕された」──そんな幼い記憶を掘り起こすような匂いがする。母屋の縁側で座敷に響く金魚の鉢音、お風呂で湯の中に溶けた木の香り。この作品ではその匂いに精液の塩味が乗って、ぬるりと糸を引く。生理的でけれど懐かしい、ずっと忘れてた体細胞の握手だ。たとえばシマが描く汗の粒は普段は透明でも、逆光だとちょっとオレンジ味を帯びて、見る側の頬が熱くなる。

ストーリーはシンプルに見えるが実は二重に絡む。表面上は決まった“10日間で子を孕む”というルールなのに、彼女たちは“そのルールをいかに自分色に染めるか”を心の内で腐心する。たとえば第2話のスミレさんは「若い男を選ばれたのは私だけだろう?」という疑念を食いしばりながら、縁側に掛けた蚊帳の外で村人たちの気配を数える。ちょっと風が揺れるたび彼女の視線が震える。隣で寝る男の息吹が耳朶に触れる時、待ってましたとばかりに指が這う。「あなたは今日の私だけじゃないでしょう?」という問いかけの裏に潜むサディズムが無性に好きだ。だって彼女は村人の前では「みんなのため」で自分では「私のため」を貫く。二両秤の心がズシリと性器に降りてくる瞬間、この作者の筆は実に狡猾だ。

筆致も巧い。輪郭線は割と細めで控えめだけど、ベタが濃い。焦燥と官能をシート状で塗り固めるから、遠くから見るとちょっと妖しい蝶の羽に見える。挿入シーンで見せる奥行きも秀逸だ。見開きで彼女がゆっくり腰を沈めていくとき、右側のペロの揺れが左側の頬の紅潮にリンクして、まるで自分も押し込まれている錯覚がする。チン毛一本一本の陰影が出てるのに、頬の血管の薄皮かよってくらいの重さを感じさせる。この作者の線は膣壁を擦る小刻みな震動までがっつり伝えてくるのに、翌朝の湯殿で湯船に膝を立てたときの「あ、だめだ、まだ値がついてる」感まで描き足してくれる。

ページ数もちゃんと“物語を置く場”を残している。試し読みの30Pで来た咽ぶような熟睡シーンは“赤ん坊が生まれるまで抜け出せない夢”の入口みたい。Hシーンの合間に挟む山の稜線が三次に屈折して、機械的なカットバックじゃなくて台所のガス台の火が風に揺れるショットだったりする。たとえば第3巻では真夜中にトイレの窓から月明かりが洩れて、彼女の濡れた長い髪が床にシミを作る。この一瞬が無性に生々しい。掘り出された欲望の穴、まさに結合部と重なる闇が、胃袋まで突き抜けてくる。地味だと思える描写のはずが、前戯の後味として凄く冴える。この作者は“挟む”技術に長けてる。山の静けさが、股間のざわめきが徐々にこだまになって胸を穿つ。涼しい夜風の代替として読者の乳首もピンと立つ。

気になる点

第4話で新キャラ登場するも村口の産婆役が説明キャラでしか存在感が薄いのが惜しい。視点を荒らされるスピードが速すぎて焦らしのタブーが少し割れた。

こんな人におすすめ

鈍重な風習の中で女らが知恵を働かせ主導権を奪い合う様に興奮する人。「私のライバルは村の空気」に心震わせたいヒト向き。あと、蚊帳の中の汗、燗酒の匂い、湯上りの白さを併せて思い出補完したいという旅館マニアも損はしない。

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