脳裏の快楽

花澤すおう。

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デート2年目の彼女に「昔、もっと淫らだった」なんて過去があったら読みたい——そんなドキドキが気になる人向けです。この記事では、花澤すおうがどう積極的ヒロインの過去と現在を往還させるか、かつての快楽が現在の関係をどう揺らすか、がわかります。


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作品概要

タイトル脳裏の快楽
作者花澤すおう。

付き合って丸二年、ふたりは毎日を笑顔で埋めていた。でも彼女には、脳裏にも巣食う甘い痛覚の記憶がある。過去の悦楽を封じたくても、香りや感触が蘇り、現実の優しさと過去の猛烈とが絡み合い、彼女を押し開く。恋人への愛情と、体が覚えた快感の引力。今ここで、自制と開放の板挟みは決着を迎える。

作品の魅力

スマホで見開きをめくった瞬間、私は匂いを嗅いでしまった気がした。描かれているのはセックスではなく、脳内にちりばめられた情景の断片だ。液晶越しに現れる女の子の横顔、しかし僕は何故か錆びた鉄の檻と濡れた体育倉庫の匂いまで嗅いでしまう。この一手間のオーバーラップがあるから、たとえばフェラシーンではただの主観映像ではなく、覚醒する記憶の味が加わる。読者が躊躇なく過去へ落ちていく重力が、スクリーンから漏れる。

積極的ヒロインというタグは、今回は「昔の自分」として働いているところが興味深い。恋人の前では恥じらいを保ちながら、コントロール不能になった過去と違って、今の彼女は自分で髪を掴み体を開く選択を終えたはず。なのに、記憶のスイッチが入ると喧嘩腰にくちづけ、太腿をカーテンの陰に這わせる——さっきまでの「繊細な彼女」とはまるで別人だ。この落差に初めて触れた時、胸がこう音を立てた。がちん、と。漫画の枠が鳴ったような錯覚。

花澤すおうの線は、この手の設定にたいして適度に残虐でいてやわらかい。男を縛り付ける皮革のシワ一本一本まで描きながら、その仕上がりを夢見心地に包む。例を挙げるなら、たった3コマで過去が放物線を描いて現在に着地するカットがある。汗と唾液だけではなく、彼女のピアスが一瞬光る——それだけで「ここは過去だ」と脳みそが確信する。だから、終盤のラストページで恋人との再会のキスを迎えても、まわりの空白にまであの金属音が残って、綺麗な余韻をぶち壊しながら心地いいのだ。

ページ数自体は単行本並みに迫力があるが、読み終えたあとの虚脱は小説を読んだときに限りなく近い。理由はとてもシンプルで、登場人物ふたりだけの欲求の往復が、脳内・現実・過去という3層にカラーマークされていること。作者は面白おかしく電波や、違和感を理由に「もう読むのやめよう」と誘導しない。だからこそ、最後に開いたページを閉じた時、僕は自分の脳味噌にも彼女の快楽が小さな化石のように残る感覚を味わった。刺さるとか超えて、取れなくなるぐらい密着していた。

気になる点

前半の過去回想がちょっと詰め込みすぎで、まだ感情を追いつける前に次の局面へ移動する点が惜しい。本編のペースに合わせるなら1ページ余裕が欲しかった。

こんな人におすすめ

過去の自分を封印していたヒロインが、カーテンの隙間にまで染み込む記憶に溺れていく瞬間が見たい人。そして、初恋相手に内緒のムッチリな過去を持つ彼女との日常を、甘くて毒っ気あるまま味わいたい人におすすめ。

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