いろめくシャングリラ【デジタル版限定おまけ付き】

日吉ハナ

「日常と非日常が背中合わせの隙間で誘う、積極的な女性たちの甘くて危ない関係」が気になる人向け。150ぺージ超の大ボリューム「いろめくシャングリラ」で、逆NTR願望を鷲掴みにして離さない塩辛い甘さと、遮られないで見据える眼差しの熱さがわかります。

今すぐ読む

作品概要

タイトルいろめくシャングリラ【デジタル版限定おまけ付き】
作者日吉ハナ

同人サークル・日吉ハナの待望2冊目。数字的には既発表のショートを加えて総ページ数は150を突破。フロントに据えられた未発表の新作50ページでは、公開保育園の帰り道を選ぶ人妻教師と同僚女性の小刻みな秘密を描く。途中で割り込む3部作リメイクでは、最初に目が合わせた瞬間に奥様が既にキスをねだるカットを新たに追加。巻末のデジタル特典はカバーイラストのトリミングなし版と、読者感謝短編「あの時助けて頂いた牛です」。絵柄は水性色鉛筆の透明層を重ねた柔らかタッチで、細かい影は置かず光のみでボリュームを作る独特な陰翳。主題は「信じてる安心感を乗っ取る快楽」――ただし文字通りの寝取りではなく、恋人や夫を「任せきり」にし、代わりに女主導の快楽へと誘う積極的逆NTRへ衣替えした一杯目のカクテル。

作品の魅力

数年前、隅田川と堤防の間で見た夕陽――金色が溶けた水しぶきとビルの硝子に残る朱の残像が、そのまままぶたに焼き付いたように記憶が残る。この本をパラパラ捲る音と、すぐ眼前で開く甘い匂いは同じ温度で皮膚を熱くする。始まりは朝の電車。腕にかけたバッグが隣人のスーツに触れる瞬間から、主人公の先生は「奥さん今日は?」と囁きながら指3本で肩甲骨をなぞり始める。そのゆっくり&確実に迫る演出。初回読みでは手の動きに目が止まり、2巡目では「返事が遅れた3秒間、彼女は視線で既にズボンを脱がせている」予兆に首筋がざわめいた。

たとえば 園庭で給水車が音を立てる9メートル先で、妻は二人の前で水筒に口をつけ「先にお先に失礼」と笑うスキマ。ここまで普通の風景に、先生の甲高い含み笑いだけがスリットを入れて「私は知っている」と仄めかす。夫には届かない音。だがハナさんはただ不倫を描くわけではない。次のコマで水を飲む女性の喉ぼとけが、夫への親愛の証として小刻みに上下している。同時に、指に残る先生の指紋もしっかりと火照っている。二つの温度が一つの体で交錯する心地よさ――見る方の倫理観が徐々に溶かされる速度が丁寧に計算されている。

似たテーマの優等生NTR同人では、寝室での立ち聞きやスマホの写真を材料に落とされるケースが多い。しかしここでは「証拠は何も残さない」というスタンス。園庭のベンチでは二人分の弁当箱、だが彼女の箸は一度も先生の料理に裁ちはしない。たとえば「今日はミンチカツが焼き加減良くて」と言った直後に唇を舐めるのは、夫の感想ではなく先生への足跡であることだけが示される。恋物語らしい「スカートが捲れる瞬間」を徹底的に避け、代わりに「スカートの中は想像に任せる」という大人の英知が働く。だからこそ、読者は自分の甘い限界値を最大まで膨らませることになる。主人公が「夜、夫に戻る」と言ったあとの3コマ無言――ビルの灯が1つまた1つと点く風景――この時間に何が起こったのかを頭が勝手に補完し、胸奥に名状しがたい疼きが残る。

描かれているのは4つのショートが繋がった連作だけど、各話終わりの空白の取り方が秀逸。ページ余白に文字を入れず、ただガラス越しに覗く視線が残る。読了後、気づけば自分もカウンター越しに街を見下ろす高層階のシチュエーションに置き換わり、奥から連れてきた飲みかけのカクテルがすっかり常温になっていた。ボリュームは「余裕で2時間没頭できる」と自負した150枚越えだけど、実質4時間はかかった。加速させず、ゆっくり指を這わせるような密度。回を重ねるほど「あの時の夕阳は何色だった?」と思い出させてくれる奥行き。これはもうNTRではなく、日常の隙間に自生する別の世界――「終わらないでほしい居場所」の代替案なのだと痛感した。

気になる点

描写に集中しすぎて少し締まらない終わり方に見える4話目、もう1ペロで締めてもよかったかも。デジタル特典のカバー下線版は見応え大だが、初見だと「どこで差分か」と探すのに時間がかかる。

こんな人におすすめ

「関係を壊さずに独占欲を満たしたい」という、禁断の直角欲求を抱えている人。公園デート中に携帯見せながらも、指先だけがこちらに密かに答えてくれる小さな裏返しがたまらない人。そして、ベランダで誰かと煙草をふかす嫁の後ろ姿に、匂いだけで勃起してしまう体質の人へ。

詳細はこちら

「いろめくシャングリラ【デジタル版限定おまけ付き】」下記サイトにて配信中です。他の作品も多数公開されていますので、まずは下記サイトでチェックしてみてください。

今すぐ読む

※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。リンク先はFANZA公式サイトです。

前後の記事・同カテゴリ