もう一度、してみたい。【デジタル特装版】

だにまる

「複雑な感情が巻き添えでSEXに火がつく関係」が気になる人向けです。この記事では、だにまる画伯が犬猿同士のOL×同僚をいかにしてひとつのベッドへと導き、記憶喪失というトリックで“やり直しセックス”へ至らせるかがわかります。

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作品概要

タイトルもう一度、してみたい。【デジタル特装版】
作者だにまる

だにまるの2nd作品集がデジタル特装版になって登場。表題作『もう一度、してみたい。』では喧嘩ばかりのOL犬上と猿島が、記憶を失ったままラブホで一夜を過ごし、気づけば貪るように絡み合う。コンビニ帰りの早朝、無理やりのはずが徐々に本音を突き出していくセックスを経て、二人の関係は変わっていく。本編のほか描き下ろし『もっと、してみたい。』とフルカラー小冊子『DANIMARU Art Chronicle』もセット。

作品の魅力

八時出社前の薄暗いラブホの一室。ドアを蹴破るように入ってきた犬上は、猿島に「記憶ないなら今日の朝から全部抹消してもらえば?」と挑発する。でもそう簡単にはいかない。ネクタイを引き寄せながら歪むあの表情に、どうしても以前の嫌味を重ねてしまう。だにまるは正反対硝子のようにカチカチぶつかる二人の心情を、色鉛筆の繊細な陰影で描き切る。その筆致はまるで「めちゃくちゃ痛いからほどいて」と頬を紅潮させる犬上の剣幕まで写し取っており、時間経過と共に行為がエスカレートするにつれて、背景の朝焼けもグラデーションへと溶けていく。描写の温度が肉体の温度に完全同期してる瞬間っていうのは、そう滅多にない。

ページを進めるにつれ、記憶を取り戻す度に「これって俺ら、ヤってた?」という焦燥と、もう一度確かめたいという衝動が交差する。「ちょっとだけだけど……もう一回したい」という台詞は土壇場で震えた犬上の声そのまま、リーダー付きの手書きフォントで震えてる。軽口の応酬が次第に甘い喘ぎに転じ、スーツの裾で隠れていた内腿の痣まで露にする速度が、急速に速まっ。たとえば猿島が「覚えてない分、サボったな」と押し倒す直前、犬上が爪先でしゃがみ込みながら「……どうせだったら、ちゃんと味わってよ」と呟くシーンでは、カメラアングルも微妙に下がって、視線がストレートに股間の熱を貪る構図になる。対決の場面で服をバリバリ破る描写と違って、ここは第一ボタンを外すだけで「あ、しちゃってる」現実味抜群だ。

違和感は染み付いた嫉妬の匂いが残り香のように漂うことだ。昨日までの喧嘩相手で、今朝は胸倉を掴んでいた男のタバコ臭が懐かしい。だにまるは快感の鮮度だけでなく、後味のスースーした罪悪感を正確に刻む。新鮮さを狙うあまり、ギャグ的な早送りポーズを挟んで“気持ちいい→アッサリ”と終わらせる単位劇のように見えがちな業界で、この作品は逆に価値の残る余韻を描く。けれどちゃんと全部脱がせる。細かいボタン一粒ずつはずして裏地を丸見えにし、パンストも脱ぎすてて床に落ちる音まで描き、さらにシーツに絡まる。見せすぎだと思うくらいがちょうどいい、という編集眼は去年の短編集『primal』以来健在だ。

これまでの単行本で描かれなかった——すなわち後日談として付いてる『もっと、してみたい。』はまさに寝起きで「やっぱ続きしよ」と跳ね起きる犬上の笑顔で幕を開ける。はにかむ猿島が「まだ寝ぼけてるぞ」と視線を逸らすタイミングで、彼女の手提げバッグから転がるのは会社の名札。ここでギャグタッチに+αのモノクロ4コマ挟み、「あれ……もしかして。?」的な締めで読者がどっと吹き出す演出も抜かりない。こんなバカップル(語弊アリ)には珍しい、この先どうなってもおかしくない空気感が指向するシナリオは、たぶん即完プレの連発になる未来なんだろうなと予感させる。

こんな人におすすめ

喧嘩から始まる肉感描写が好きな人。ややヤンキー系ギャルっぽいヒロインが「イチャイチャの際にやっぱり口が悪い」というギャップを求めている人。ラブホの小さな鏡も全員で見えちゃうタイプの密室で、「朝帰りのまま出社するぞー!」と背筋が凍る甘酸っぱさを味わいたい人。

詳細はこちら

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