オホ声の響く街

石見やそや

この記事は、日常に潜む変態っぷりに萌える人や、エロとブラックユーモアが融合した作品に興味がある人向けです。『オホ声の響く街』がどんな性癖を抉り、どこが読みものとして刺さるのか――この記事では、読む前には気づけない本の本質がわかります。













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作品概要

タイトルオホ声の響く街
作者石見やそや

石見やそやの初のコミックス『オホ声の響く街』は、エロスとシュールな笑いが交錯する異色作。陰キャ女子がエロ自撮りを間違えて送信し、次第に快楽に堕ちていく「間違って送ってしまいました。」をはじめ、死を意識した女子が自慰に耽る話、未亡人がキツめの性交渉に溺れるエピソード、そして教師の妻が第三者に寝取られながら撮影会を行うといった、常識の枠を越えた性描写が次々と展開。登場人物たちが本能のままに“オホ声”を上げる瞬間が、冷たい街並みに響いていく。

作品の魅力

表紙からして不穏だ。淡々とした風景画の一角に、一つだけ口を大きく開けた女性がいる。その「オホ声」が、作品全体の空気を象徴している。各短編は独立しているが、どこか共通する「理性の外れ方」がある。日常のほつれから、少しずつ快楽の淵へ落ちていくプロセスがリアルで、むしろ「こんな人、いそう」と思わせるほど説得力がある。

たとえば「間違って送ってしまいました。」のシーンでは、主人公の女子が自撮りしたピンク色の割れ目を、意識せずLINEグループに流してしまうところから物語が始まる。最初はパニックで消そうとするのに、数人の男子がそれを目にした途端、じわじわと「見られている」という感覚が快感に変わり始める。返信が来ないことに不安を覚えつつ、次第に「もっと見せたい」という意図せぬ野心が芽生える。この葛藤が丁寧に描かれていて、単なる「堕ちる」ストーリーと違う。

石見やそやの人物描写には、官能の裏にある、孤独や承認欲求、あるいは退屈への逃避が透けて見える。たとえば未亡人の話では、夫の死後、性に対する自己否定と飢えが入り混じった状態から、暴力じみた性行為に身を委ねていく。ここでは、快楽だけが目的ではなく、痛みを通して「自分が生きている」ことを確かめようとする心理が、台詞の端々にこびりついている。感情の奥まで突いてくるのは、単なる獣的描写に留まらないからだ。

一方、「教師妻の寝取り撮影会」では、妻が夫の許可のもとで第三者とセックスするという、理知的で歪んだ関係性が描かれる。夫は撮影し、妻はカメラを意識して声を張り上げる。その構図の異様さがコメディとして成立しているのも、やり過ぎ感を逆手に取った作者のセンスだろう。「普通」を前提にすると笑えるが、じわじわと「もしかして、これは……?」と現実味を帯びてくる。そうして読者は、他人の変態を笑いつつ、どこか自分の中の「オホ声」を刺激されていることに気づく。

気になる点

一部の話は展開がやや急で、感情の変化に厚みが足りないと感じる場面も。

こんな人におすすめ

日常の綻びから変態が自然にこぼれ出る展開が好きな人。エロにユーモアと心理描写が絡んだ作品を求めている人。他人の恥じらいと快楽が交錯する瞬間に、ぞくりとするような刺激を期待している人。

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