上杉つかさは開発されている/冬

顔騎屋

PR

今すぐ読む

「次に来るのは誘い台詞なのに、それが告白みたいに響く積極的ヒロイン×既婚者のカラミ」が気になる人向け。この記事では、それが積雪の山荘で密着して深まった『上杉つかさは開発されている/冬』がどこまで丁寧に描かれているか、そして初手から勝負を仕掛ける彼女の“冬仕様”がどれだけフルスペックかがわかります。








今すぐ読む

作品概要

タイトル上杉つかさは開発されている/冬
作者顔騎屋

シリーズ第2弾。降り積る雪に閉ざされた山荘を舞台に、前作以上に主導権を握る上杉つかさが主人公との一泊二日で距離を詰める。相手の想いを確信し、終点を見据えたキスや小さな体を活かした密着騎乗位など、彼女のリードを糸のごとく紡ぐポージング満載。本文30ページに加え、ページをまたぐコマ組みで作る“密室感”も装丁込みの演出。雪景色と汗の対比、静寂とざわめきのグラデーションを楽しめる短編としながらも、未体験ゾーンとの呼び名にふさわしい密度を詰め込んだ一冊。

作品の魅力

夜に降り始めた雪が窓をぬらすタイミング。彼女はそっと灯りを落とし、「ね、もう時間ないって分かってるよね?」と呟く。秒針よりも自分の鼓動が大きくなる瞬間だ。思わず俯いた主人公の前に、つかさの右手が差し伸べられ、その指先がネクタイをほどく——こういう風に象徴的なシーンの直後に全然違う温度を持ち込むのが、本作の手癖の悪さだ。たとえば主導権を握ったまま押し倒す際、彼女は軽やかに上着を脱ぎ捨てる。去り際に「あったかい」と一言添える動作。短い一言が、山荘の冷えきった空気を染め変える。そういう効果音のハズし方に、冬仕様のセンスを感じる。

どこで図体が描かれるか、というよりどこで彼女の感情が段階を踏むか、という順序でエロが組まれている。壁際で最初の口づけをした直後、小刻みに震える胸が映り、その鼓動が見え隠れするカットで空白が生まれる。ここで一旦距離を置かせる作家的センスも好きだが、次のコマでつかさが「冷えた手でごめんね」と両手を主人公のコートの中に滑り込ませる──その落差が体温差を髣髴とさせる。他の作品と違って、いきなり欲求剥き出しにするのではなく、“雪が溶けるまで”という目に見えない時間制限を味方につけているせいで、秒読み的な高まりが味わえる。

二幕目はベッドルーム。ここでは彼女の小さな身体を最大限に活かした“顔騎からの急降下騎乗位”が捌かれる。作者は彼女の膝がブルッと震える瞬間を一枚挟み、読者の腰の位置をガクッと落とさせるような俯瞰コマを置く。肩を抱きしめながら「全部、清算したいの」とささやく台詞で、二重の意味での“終わり”を提示されてしまう。乾杯した純白の景色が眼下に散らばる。主人公のセリフはまだ零れない——だが、腰だけは動き始めているという、舌足らずなやりとり。ここは夏の開放的な汗とは明らかに違った上気の描き方で、白い息と赤らんだ耳たぶがコントラストを作り、「わたしだけのもの」と短く、結論にも似た言葉が心に刺さる。

3ページ使って収められた抱擁エンドカットはまるで写真週刊誌のセンター見開き。雪が上がり、玄関を出る直前のふたり。つかさが差し出す手を主人公がしっかりと握り返す。ここまで読めば、放送禁止寸前まで到達した剛速球を、果たして次回はどう継ぐのかという期待ばかりが残る。冬の季刊ジャンプ、という響きのタイトルに偽りなし——冷たい空気の中でも絶対に凍らない一本の熱を、凝縮して届けてくれた作品だ。

気になる点

勢い余って相手の既婚者設定を完全スルーしている感があり、後味に一抹のズルさが残る。

こんな人におすすめ

「自分に惚れてるヒロインにどんどん距離を詰められるプレッシャー」を求めている人、雪景色の中でふたりだけの密室時間が甘くて熱い展開にしたい人におすすめ。

詳細はこちら

「上杉つかさは開発されている/冬」下記サイトにて配信中です。他の作品も多数公開されていますので、まずは下記サイトでチェックしてみてください。

今すぐ読む

※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。リンク先はFANZA公式サイトです。

前後の記事・同カテゴリ