不感症の彼女がひとりで悶える青春+Hな漫画にもう挑戦し尽くしたという人向け。この記事では、Cuvieお馴染みの“女の子が再び熱くなる瞬間”だけじゃなく、その“どうして俺じゃなきゃダメなんだ”という逆NTR的焦燥感がどんな風に描かれているのかがわかります。

他にもこんな作品がおすすめ!
作品概要
| タイトル | Yummy! |
|---|---|
| 作者 | Cuvie |
不感症に悩む女子校生・森崎愛莉の恋と性の葛藤「トルネード」を軸に、快楽に溺れる少女たちの内面を繊細に描いたCuvieの短篇傑作集。情感あふれる恋模様と官能が交錯する全3話収録。官能と切なさが折り重なる世界で、彼女たちは笑い、泣き、また身体が疼く。丹念な心理描写とレンズ越しの肌感覚が、読者の五感をともに震わせる。恋の困難と身体の真実を美しく裁断した一冊。
作品の魅力
朝のチャイムが鳴る前、教室の黒板に夕立の水滴がびしゃりと弾ける音。「不感症よ」って呟く愛莉の唇、乾きすぎてひび割れる、その瞬間が物語の出発点になる。Cuvie は表情をフレームごと切り取るようにして、ぼくらを確実に彼女の独り言に引きずり込む。夏のブレザーの襟が汗で重なり、制服の裏地が張り付く。たとえば保健室で体温計を咥えるシーンでは、カメラは唇の右端にだけ寄り添って、小刻みに震える息の色まで見えそう。読んでるこっちの頬が疑うほど熱くなる。
不感症だからといってヤラない、なんて甘えは許されない。“痛くてもキモくても”ってフレーズが愛莉の口から滑り落ちた瞬間に、物語は急ピッチで加速する。彼氏と合コンで知り合った先輩——背が高くて笑顔が不器用なその先輩に、愛莉は「私を治して」と頼むわけでもなく、逆に「勝手に触ってよ」と羽を広げる。ックシュって音がしたのはネクタイを引きちぎる音か、それとも彼女の自制心が弾ける音か。セックスになっても上半身は制服のまま、スカートだけ捲られて立ちバック。普通の制服ラブコメとは違って、セリフは常に二重の刃で鋭く、セリフの裏に彼女の焦燥も俺の焦燥も敷き詰められている。
セカンドショットの余韻の抜け具合も面白い。彼が「気持ちよかった?」って訊ねらしいセリフを吐くと、愛莉は長い睫毛を伏せて「…ふつう」って返すだけ。その一語が、彼氏の自尊心をコケにしつつ、同時に「私はまだ届いてない」という静かな宣戦布告にもなる。セックスという行為の中に逆NTR感はどう持ち込めるか、見事なまでの悪意の落とし込み方だ。このあたりまるでスラロームで急旋回するスピード感。次のページからは妄想で白濁するというわけでもなく、現実で汗が糸を引く、その境界線に付箋を貼りまくってくれる。
最終話は「エロ漫画でありながらエンドロールに浸る感がある」と自分は呼んでいる。鼓膜に残る雨音、しゅっしゅって響く重低音で再び始まる。愛莉が“壊れた”ことを認める直前、床の防音マットに落ちた小さな砂時計みたいな雫。あれは涙でも射精でもなく、単なる「彼女がもう我慢できない証拠トークン」みたいな運命的な小さな珠。砂時計の上でじわりと伝う時間が、思い出させる。中学校で授業中に椅子の隙間から見えた白いスカートの透けが生えてきて、ガマン汁でズボンを濡らしてしまった、あのきわどい青い記憶。Cuvie はそこまでの前戯を丁寧に置いて、読者の身体も読者の過去も同時に前のめりにさせる。
気になる点
全3話という本編ボリュームに対し、おまけ的短編が欲しかった後腐れがない。
こんな人におすすめ
「もっと壊れて」「でも許して」みたい温度差の激しい女の子に心が疼く人。彼女が他の誰かに深く溺れる瞬間に、自分の存在意義を問われる恍惚感が欲しい人。
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