ORGAN-Tino3 総集編3

70年式悠久機関

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過去数年に刊行された同人誌の思い出を再びひもといて、どんな女の子がどれだけ大胆になったか──そんな“選りすぐり版”の中身が気になる人向け。この記事では「ORGAN-Tino3 総集編3」に収録された6冊のど真ん中を、べテラン読者的立場で味読と嗅覚メモ込みでお伝えします。







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作品概要

タイトルORGAN-Tino3 総集編3
作者70年式悠久機関

70年式悠久機関による総集編第三弾。2018年からの新作同人誌から6タイトルをセレクトし、見開き1Pに複数コマを収めた粗削りではなく、各本のエッセンスを温め直した再編集版。ページ数は約140ページ。彩色は主にグロッタニクな紫と朱で、NTR文脈における背徳の甘酸っぱさを際立たせた色調だ。出演ヒロインは姉系後輩系二名、清楚眼鏡地味子、そして強気ギャル系の四人で、いずれも寝取り側から主導権を奪う逆転劇の構図が軸になっている。

作品の魅力

本編を開いて一番視界を射抜いたのは、ページ3のタッチペンのタッチ差分だった。だって普通、総集編って「いつもの逸品を圧縮」するものだと思っていたから、そこでカラーを1枚増やすという判断は新鮮すぎる。たとえば姉と同棲中の男が廊下でキスをねだる場面で、彼女の指先がふと宙を掴む圧が逆再生されている。これは裏表紙のサンプル画像ではもちろん見えないディテールだから、紙を開ける瞬間の独占感がものすごい。

劇中劇で小説を書く“眼鏡地味子”の告白回を読んだ後、なぜか自分が読んでいる冊子もミニノートっぽい罠にハマる演出が入っていた。[ここまで読んだら一度閉じてみて]という呼びかけ。「小説の中の小説と同じ行数で身動きできなくなる」と違って、オマケマンガでは登場人物第一人称で後日談を追体験できる。だからページをめくるほど罪悪感が倍増。肩透かしと背徳が同時に押し寄せる、これぞ逆NTRの粋だ。

ボリューム面で驚くのは、収録された6タイトルすべてに新規カットインが加わっていること。挿絵ではなくコマ間の1・2マス分の“縦細帯フキダシ”で、ここでしか読めない台詞がいっぱい詰まっている。たとえば清楚系眼鏡子が「私だって嫉妬する」などと小声でボソッ、ベッドインする瞬間の数センチ下で聞こえたら、インパクトが違ってくる。通常版だと省略されがちな“くすぐりの隙間”を敢えて残したのは作者の狙いなのか、それとも制作者の趣味が漏れたのか。どちらにせよ、もうひと呼吸長く胸がざわめく。

印象的だったのは最後の“ギャル寝取り返し編”。これだけで20ページのモノクロ短冊構成を組み直し、彩色したうえでセリフだけ差し替えている。何が変わったかというと、男のモノローグが一切なくなったこと。いわゆる土台側視点削除。すると、視線は完全に女の子という明るい陣地に固定され、自分が“奪われた側”としてジャンプする感覚が浮き彫りになる。色使いも更に撫で肩に灯を落として、逆光でムービーっぽく。タイトル通りまさに“機関”とは、読者の視点を自在に巻き込む装置だったんだと改めて気づかされた。

気になる点

ページ断ちの並びがやや雑で、合間に1行だけズレて刷りこまれている箇所が1カ所あった。文字が逆さまになる瞬間の焦燥感は狙いかもしれないが、再度見直す分には戸惑った。

こんな人におすすめ

逆NTRで女の子の暴走を全身で味わいたい人。名作連を気軽に持ち歩いて、通勤電車の吊革スレスレで“背徳バレ”を味わいたい人。既読タイトルに対する“差分コマ”を探して余韻を倍増させたい人。きっと満たされる。

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