逆NTRやヒロインの能動的な行動が気になる人向け。この記事では、『昔は楽しかった』の内容や魅力、読んで気になる点、どんな読者に向いているかがわかります。長年同人誌を読み続けてきた視点で、気になる一冊の本質を落ち着いたトーンで解説します。

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作品概要
| タイトル | 昔は楽しかった |
|---|---|
| 作者 | なかにしゆうた |
『昔は楽しかった』は人気作家なかにしゆうたによる全117ページの成人向け作品です。過去に「なかに」名義で活動していた作者による、現在の名義での一冊として注目を集めています。物語は心に残る描写を丁寧に積み重ね、読む人の感情にじわじわと寄り添う展開を見せます。作品の冒頭はサンプルで閲覧可能で、内容の雰囲気を事前に確認できます。同じ内容は分冊版にも収録されているため、購入の際は重複しないよう注意が必要です。
作品の魅力
時間の重さが物語の呼吸のようにしみわたってくる。登場人物たちの関係性は、決してドラマチックに壊れるわけではなく、少しずつ歪んでいく。たとえば、主人公が古びたアパートの押し入れから昔のレシートを見つけるシーンでは、背景の汚れ方や紙の質感までが情感を運んでおり、言葉以上に「過ぎ去った日々」を語っている。ヒロインの表情の変化も控えめで、だからこそ心の内側の葛藤が読み手に滲み出る。
この物語が描くヒロインの行動は、受動的な悲劇から一歩踏み出している。〜と違って、泣きながら我慢するだけのキャラクターではない。ある雨の夜、彼女が傘も差さず相手の自宅まで歩いていくシーンでは、その足どりの重さと決意のバランスが絶妙だった。濡れた髪とずぶ濡れのセーターが意味する「戻れない覚悟」は、性的な展開以前に説得力を持つ。感情の積み重ねが、後の濃密な時間に深みを与える。
シナリオの進行は急ではないが、退屈しない。一見日常的な会話の中に、過去との断絶や今際の寂しさが隠れている。たとえば食堂での会話シーンで、二人が「昔、ここでカレーを二人で食べ放題に行ったね」と言い合ったあと、しばらく無言になる描写がある。その沈黙が物語を動かしていると言っても過言ではない。記憶の共有が、今は共有できない現実を際立たせている。
117ページというボリュームは、同人誌としてはやや長め。ページをめくるごとに、登場人物の関係が変容していくのが感じられる。絵柄はリアル寄りだが、必要以上にデフォルメしない。だからこそ、年齢や疲労、感情の揺らぎが自然に伝わる。たとえば別れの直前、ヒロインがこっそり涙を拭うコマでは、指の動きやその瞬間の影の落ち方が、感情の抑圧を視覚的に表現している。こうした積み重ねが、読了後の余韻を形作っている。
気になる点
分冊版との重複に注意が必要で、公式説明文だけではどちらを購入すべきか判断しにくい。
こんな人におすすめ
過去の関係性に重みを感じる恋愛ドラマが好きな人。ヒロインが自分から動いて関係を変えていくプロセスを求めている人。淡々とした日常の中にある、少しだけ危うい感情の機微を味わいたい人に向いています。
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