わるい子の夜

Pennel

「学校の夜」「初々しい興奮」といったキーワードに心躍るなら要チェック。昼夜のギャップに灼かれ、ひそやかな背徳を味わいたい人向け。この記事ではジャケットには出ていないヒロインたちの恥じらいと攻性を読み解きます。













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作品概要

タイトルわるい子の夜
作者Pennel

学校の夜更けが二人だけの遊園地へと変貌する。いつもの教室や更衣室がシークレット・スイッチのように開く瞬間。冴えない廊下の先で少女たちは普段見せない笑みと動きで誘い、男の子の心を奪う。本書はそんな放課後デート計画を全10編に編んだ短編集。デートごっこからガチな逃げ恥行為まで、恥じらいと欲情がすれ違う糸を繊細な線で拾い上げる。夜学特有の静寂と明かりの落ち方を背景に、白い肌と制服のコントラストがよりいっそう鮮やかに浮かび上がる。

作品の魅力

灯りの落ちた校舎、硬い床、少し埃っぽい空気。そのどこか憩いのない焦げ臭さの中で、少女たちは奇妙なほど真剣な眼差しで向き合う。廊下の片隅でしゃがみ込む髪をショートにした先輩は、指先で制服の裾をつまみながら「ここ、見られるかも」という言葉を囁く。そんな自分からせつなくなる様子に胸がざわざわと鳴るんだ。たとえば更衣室でのスポーツ女子のシーンでは、照明のスイッチをがちゃりと落として「だから私たち、見られてるみたい」とわざとらしく警備を恐れるフリをしながら、実は指を絡ませて「覗かれたがってる?」と睨んでくる。見た目はまさにナイーブなリトルモンスター。

逆NTRとも言える構図の新鮮さは、こちらが家に帰るタイミングで「今日はこっち来ない?」と肩を抱かれる瞬間に炸裂する。「放課後の私、普通じゃ終われない」セリフに腰を抜かされそうになる。いつもは友人の集合写真の端にちょこんと座る子が、夜の教室で黒板にチョークで何か書き続けていて、振り向いたら「もう帰る?」と困った顔で叶わぬ願いを零したらたまらない。挿絵はきわどい部分をやや影で隠しながらも、パンチラの角度や首すじの紅潮を的確にきめ細かく刻む。下着の縁取りに沿った光の加減が体温を伝える。

細かいキスシーンもいいが、単行本の最後に回される舞台裏トーク的SSが玉に瑕どころか粒ぞろい。夜の放送室に忍び込んで校内放送で「ねぇ、聞いてる?」と自分たちの息遣いを垂れ流す案外ヤンデレ系委員長は、翌朝は「昨夜は風邪休みでした」とさらりとイベントを消化。正反対の顔を前髪で隠すドライアイス感覚に心臓が跳ねる。絵柄だけでなく、台詞のリズムにも気を配った証拠に「もう…ばれた?」の相槌の量が編ごとに増減しており、キャラの内面のテンションが色合いとなって肌を染めるように読み取れる。ラスト1匹目は幼なじみで、「外では友達のフリしてるけど、今夜だけね?」というヤラシイ約束。こんな関係、朝になったら解散なんだよな。でもその一時限りの熱量だからこそ、バイブスが骨の髄まで刺さる。

気になる点

「校内夏祭りで盛り上がり編」はテーマがブレており、他編と比べて色気が薄い。

こんな人におすすめ

制服で夜更かししている友人が「今日は家に来ない?」と小声で囁かれた瞬間にキュンとなる人。非日常の狭間で、いつもは無防備な彼女が「私もこんな顔できるんだ」という報告を求めている人。

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