キミと一緒なら――

やまなし娘。

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OLで壁際の人見知りアピーナでも恋愛同人誌だけは徹夜で読むよ、ってくらいハマる人向け。「ダメ元で泊まり込み→ぎゅぎゅになる」が妥当ラインかな、と思いつつも胸が騒ぐ展開が気になる人向け。この記事では、一枚目から絶対に回線を切れなくなる画力と、「うわ、灯り消したら真夜中味変わる」という駆け上がり感トコールが、たった22ページでどうやって仕込まれているのかがわかります。









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作品概要

タイトルキミと一緒なら――
作者やまなし娘。

恋愛ドキドキ系同人誌。普段まったく接点のない男女が、偶然の夜をきっかけに急接近する様子を丁寧に描く。よくある即堕ちではなく、言葉の端々に温度が上がっていく温度差が楽しめる。黒線修正ありながら表情の揺れをしっかりキープしており、少ないページ数の中でだけどプロの筆さばき。無料サンプル10枚、タダで「泊めて?」と彼が緊張してドアを開ける一瞬まで読める。

作品の魅力

隣のクラスの気になる子が突然押しかけてきた、という高校時代の夏休みみたいな汗と空腹が交差する瞬間がある。ゆっくりとした日常の幕間でサッと差し込まれる“泊めて?”という台詞が、たとえば料理番組でいきなり砂糖の量が倍になったように牽引力をぐんと上げる。こわごわドアを開けた先でヒロインが“閉じきれていない窓”みたいにへにゃりと微笑んでいるとき、予想外の隙のなさが、視界の端に電球いくつ分のぬくもりを灯してくれる。

台詞の間に挟まる静寂が勝手に二人の体温を共有させてくれるところと違って、ゲームボーイの中でバラバラに走るピコピコ音は熱さをわざわざ遮断する。だからこそ“どこに座る?”というたわいもないセリフが、孤高の部屋という宇宙船のコントロール画面に悲鳴を飛ばすほど食い込む。作者は天井の蛍光灯1本を切るタイミングでさえ、まるでスイッチをこっそり交換したようにいきなり焦げ茶色へ変え、読者の鼓動まで味方につけてしまう。

そして何より驚いたのは、物理的距離より短いセンチメンタルな距離を詰める速度だ。タクシー代を貸すつもりが手を握られて、握られた手が“もう離さない”という意志を透かして見せるのは17ページだけれど、たったそれだけで背後にあった冷蔵庫のコンプレッサー音がずっと先に響いてしまう。手のひらの湿り気で言い訳し続ける姿勢は、私が10代で読み漁った少女マンガの接吻シーンよりずっと生々しく、今読み返しても頬が熱くなる。これは恋ではなく、時間そのものが水分を帯びて重くなっている感触だと気づいたとき、ページめくりの指が震えた。

22ページという紙幅に対して想定される展開は正直ショートコントが多い。でも最後3コマで唐突に差し込まれるまっすぐな視線の温度は、私がずっと探していた“閉じるまで”ではなく「閉めないまま迎える朝」だった。表紙の二人が重なり合ったシルエットは、実は前日の夜明けを撮影した写真かのように時間軸がねじ曲がっていて、ゴール地点から先がまだぐにゃに溶けている――そのゆるみが、言い訳を使わずに「次の休みも来ていい?」という一言を導いてしまう。読み終えた後も部屋の電気をつけっぱなしにしてしまうのは、この先のどこかでまた“泊めて?”のボタンが押される気がしたからだ。

気になる点

黒線修正が逆にクリアラインを太くしてしまい、服の質感がややフラットに見える瞬間がちらほら。

こんな人におすすめ

「今日だけ泊まりたい」でも相手が特別な人になり得る瞬間が好きな人。部屋の明かりを薄暗くしたときに隣にいる誰かの吐息だけでモノクロの日常がカラーに変わる瞬間を求めている人。あと、1冊で一晩の切なさをまるごと味わいたい、忙しいけど読書欲だけは強い人。

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